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もう春ですよ、ねぇ〜。
これ書いてんのは4月なんですけど、雪降ってますよ。
90年ぶりに更新したらしいっすよ、もっとも遅い降雪記録とやらを。
だから思い出したわけじゃないんですけど、昨年に続いて今年も富良野へ行ってきました。
ユーリとシュリがスキーに目覚めちゃったんですね、去年。
今年はお正月に行こうということで、新年早々1月2日に富良野へ飛んだわけです。
雪は例年に比べて少ないですけど、着いたその日はマイナス18度。
同じ市内でも麓郷地区は23度だったとか。
ハンパねーな相変わらず。
ちなみに北海道の人はいちいち「マイナス」って付けません。
冬に「18度」と言えばマイナスなんですよね。そりゃあそうか。
今年はシュリ坊のスキーの腕前が目覚ましく進歩したので、頂上から中級コースも降りれるようになりました。
それに合わせてか、スピードもハンパなく出せるようになって、ショートスキーとはいえワシのことをシュリは抜かしていきますからね、ハの字で。
ハの字なんですよ、
あの最初に覚えるやつ。
止まる時なんか、横になってシュバーッ!!ってやつじゃないんですよ。
踏ん張って根性で止まるやつしか出来ないんです、こいつ。
そんな奴がワシの横を雪煙あげて通り過ぎていくんですから、
ナメてんのかと。
こちとらスピードじゃあ誰にも負けたくねぇ気持ちだけは誰にも負けないんだぜこの野郎。
たとえ、それが我が子でもなぁ!
体を縮め、最大限に空気抵抗を減らした姿勢を作り、我が子の背中をロックオン。
徐々にスピードを上げ、視界がどんどん狭まって行く。
凍りつくゲレンデに優しいシュプールを描くカップル、緩やかな斜面をひょうきんに転げ落ちて行く中年のBUTA野郎を次々と追い越して行く、、ワシ、、
シュリ坊まであと5メートル。
あと3メートル。
1メートル。
呼吸音、雪を駆る年季の入った短いスキー板にぶつかるパウダースノーの乾いた衝撃音、
それら一切が消え、静寂がワシの身を包んだ。
勝った。
勝ったのだ。
あの、ハの字で雪を駆る小坊主に、ワシは勝ったのだ。
勝利の美酒に酔うその刹那。
身体を掠めるように荒鷲のごとく飛び去る一匹の、、猿、、
「うわ〜〜ん、止まんないよう〜〜〜!!!!」
「だれか〜〜〜」
「とめて〜〜」
昨晩のこと、孫を愛する一人の男が、
その孫の板に丁寧に丁寧にワックスをこれでもかと塗りたくっている姿を、ワシは思い出していた。
ああ、ユーリ。
ごめんよ。
お前のじいちゃんは、お前を愛してたんだ。
お前の骨はワシが必ず拾ってやるからな。
ワシはそう誓い、なんか喋りながら猛スピードで去る米粒大の我が子の背中をただただ、見つめていた。
↑富良野の家を乗っとる計画を立てるシュリ坊。

これ書いてんのは4月なんですけど、雪降ってますよ。
90年ぶりに更新したらしいっすよ、もっとも遅い降雪記録とやらを。
だから思い出したわけじゃないんですけど、昨年に続いて今年も富良野へ行ってきました。
ユーリとシュリがスキーに目覚めちゃったんですね、去年。
今年はお正月に行こうということで、新年早々1月2日に富良野へ飛んだわけです。
雪は例年に比べて少ないですけど、着いたその日はマイナス18度。
同じ市内でも麓郷地区は23度だったとか。
ハンパねーな相変わらず。
ちなみに北海道の人はいちいち「マイナス」って付けません。
冬に「18度」と言えばマイナスなんですよね。そりゃあそうか。
今年はシュリ坊のスキーの腕前が目覚ましく進歩したので、頂上から中級コースも降りれるようになりました。
それに合わせてか、スピードもハンパなく出せるようになって、ショートスキーとはいえワシのことをシュリは抜かしていきますからね、ハの字で。
ハの字なんですよ、
あの最初に覚えるやつ。
止まる時なんか、横になってシュバーッ!!ってやつじゃないんですよ。
踏ん張って根性で止まるやつしか出来ないんです、こいつ。
そんな奴がワシの横を雪煙あげて通り過ぎていくんですから、
ナメてんのかと。
こちとらスピードじゃあ誰にも負けたくねぇ気持ちだけは誰にも負けないんだぜこの野郎。
たとえ、それが我が子でもなぁ!
体を縮め、最大限に空気抵抗を減らした姿勢を作り、我が子の背中をロックオン。
徐々にスピードを上げ、視界がどんどん狭まって行く。
凍りつくゲレンデに優しいシュプールを描くカップル、緩やかな斜面をひょうきんに転げ落ちて行く中年のBUTA野郎を次々と追い越して行く、、ワシ、、
シュリ坊まであと5メートル。
あと3メートル。
1メートル。
呼吸音、雪を駆る年季の入った短いスキー板にぶつかるパウダースノーの乾いた衝撃音、
それら一切が消え、静寂がワシの身を包んだ。
勝った。
勝ったのだ。
あの、ハの字で雪を駆る小坊主に、ワシは勝ったのだ。
勝利の美酒に酔うその刹那。
身体を掠めるように荒鷲のごとく飛び去る一匹の、、猿、、
「うわ〜〜ん、止まんないよう〜〜〜!!!!」
「だれか〜〜〜」
「とめて〜〜」
昨晩のこと、孫を愛する一人の男が、
その孫の板に丁寧に丁寧にワックスをこれでもかと塗りたくっている姿を、ワシは思い出していた。
ああ、ユーリ。
ごめんよ。
お前のじいちゃんは、お前を愛してたんだ。
お前の骨はワシが必ず拾ってやるからな。
ワシはそう誓い、なんか喋りながら猛スピードで去る米粒大の我が子の背中をただただ、見つめていた。
↑富良野の家を乗っとる計画を立てるシュリ坊。
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プロフィール
HN:
すずめ映像
年齢:
53
性別:
男性
誕生日:
1972/02/22
職業:
映像つくる仕事
趣味:
映画みたり、絵かいたり
自己紹介:
管理人のすずめです。
松葉町に住んでます。
子どもが二匹います。
放射能が嫌いです。
よろしくお願いします。
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